浅野 薫

三味線

2023年2月19日 遥

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三味線

2023年1月19日 薫

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三味線

2022年12月18日 遠

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三味線

2022年12月11日 白

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小説

音を育てる

「魔術というものが、非常にパーソナルなものであることは強調しすぎることはない」初めての講義、壇上に上がった先生は切り出した。「この中で楽器に触れたものは?結構」満足そうに先生は頷くと続けられた。「もう承知の様に、楽器は一つづつに個性がある。...
小説

その声を滄浪に聴く 3

暫くのちにイリスは、何の気なしに再び渡った。その気はなしにとは言うものの、あの歌声がもう一度聞きたかった。かの地は変わらず緑が多いものの、広い道には石畳がひかれ、あちこちに家がたち、若い人達の静かな賑わいが漂っていた。もう400年は経つのか...
小説

その声を滄浪に聴く 2

「...落第」そのなんとも言えない柔らかさそのものの猫が、先日書いた魔法陣をしげしげ見た挙句発した言葉のようだった。「それで?」彼女は一言も聞き漏らすまいと、膝をつき頭を下げて耳をそばだてる。「どうしたら?」必死の思いのこもった声。その目を...
小説

その声を滄浪に聴く 1

「残っている声?」「はい。王が消えた時に響いた音が残っているのです。滅多にないことですが。それを聞いて頂けませんか?」「別に私が聞かなくても。その音を遡れば主に辿り着けるでしょう」「やりましたとも!そして追って行った者達は誰も帰ってこなかっ...
小説

水の回廊

その音は密やかに清く淡く消える。どこからか聞こえたと思い、振り返る音のように。それが良いのですよ、とイリスは微笑んだ。訴えることなく、引きずることなく。その張られた絹糸が奏でる音は優しい。「貴方様の好みですよね」「下々の音ということですか?...
小説

木漏れ日 日常のあれこれ2 後日談

「何かございましたの?先ほどから笑いを噛み殺されておられますが」翌日の同僚達との打ち合わせ、その開始時刻前に尋ねられた。昼時を過ぎた穏やかな陽が差し込む静かな部屋である。「...昨日、花束が廻りましたでしょう?それで姫様が...」手に取った...